口腔病理診断では、口腔顎顔面領域に発生するさまざまな疾患、特に口腔扁平上皮癌、歯原性腫瘍、唾液腺腫瘍などの診断において、高度な専門知識・経験・技術が求められます。そのため、口腔病理専門医や細胞診専門歯科医の資格取得が強く推奨されます。
さらに、がんゲノム医療の進展に伴い、口腔病理医には分子標的薬の効果予測(コンパニオン診断)やエキスパートパネルへの参加が求められ、分子病理専門医(口腔)の資格も重要になっています。当研究室では、大学院生がこれらの専門資格を取得できるよう、体系的な教育・指導体制を整えています。
一方、これまで形態学を中心として発展してきた口腔病理学は、近年では遺伝子やタンパク質レベルの解析に加え、AIなどの先端技術を取り入れた“次世代デジタル口腔病理学”へと進化を遂げています。当研究室では、これらのマルチモーダルな技術を融合させ、研究・教育・診断に応用できる実践的スキルの習得を目指しています。
また、日常的な英語使用や留学、国際学会での発表経験を通じて、将来的に国際社会でも活躍できるグローバルな口腔病理専門医の育成にも力を入れています。